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景観保全審議会   (7月5日)

 昨日は秋田地方総合庁舎で、秋田県景観保全審議会があり
出席してきました。
公募のレポート提出で申し込み、5月末で2年の任期が終了したのですが、
再任の依頼があり、もう1期やってみる事にしました。
法律 建築 環境 工学の専門家達(大学の先生)は、
県のほうで選任していて、公募委員は設計事務所経営の方が3名
色彩関連の資格がある人、そして私の10名。
女性が4名ですから、バランスはまあまあだと思います。
 1期目は、とんだところに来てしまったなあ、と思い
自己紹介の時、「女性の委員が少ないとの事で、少しでも増やそうと
男女共同参画課の差し金で応募した事や、
ドイツ フランス ハンガリーの旅から帰った翌朝、
仕事に向かう為車の運転をした時に、対向する車のまぶしさと
雑多な看板 広告で、とても目に違和感を覚えた経験から、
景観について、どのような政策が行われているか関心がある等‥。
 横手でも、駅西に赤と黒のグロテスクなパチンコ屋がなぜ許されるのかしら?
いつも考えていましたが、わかるようになりました。
「秋田県の景観を守る条例」では
国道からは200m以内にあるし本来なら違反ですが
高さ13m、延べ面積1,000平方mを超えるもの、には各当
していないんだなあと納得したり。
それでもあれは嫌だと多くの市民が感じていたら、
横手市で独自の条例を作ったらいい事など。
大仙の委員の話では、角館のあの武家屋敷だって10年後
今のまま持ちこたえるのは無理かもと‥○○不動産の看板が立たない為に
どうすればいいか等。
市町村からは、五城目と西馬音内が来ていましたので、条例を
考えて居るかもしれません。
秋田市の新屋では、とても雰囲気の良い街並みがあったのですが、
ボツボツとプロヴァンス風?の民家が建ち、おかしくなってしまった事例。
でも木や集成材で、家を作りたいと考えても、
境界から10m、道路の中心からも10m離れていなければ許可されないそうです。
大館の委員は、こんなお庭持ちはそんなにはいませんし、本当にどうにかして
欲しいと嘆いていました。
 去年県のこの条例に基づく届出状況は106件。
携帯電話の鉄塔が65 電力の鉄塔が13でダントツ。
鹿角で3件、鉄塔の色彩変更というのがありましたので
どんな色に?と質問しましたら
航空法が変わり、その沿線では目立つ色にしなければいけなくなったそうです。
赤 白 赤 白の縞模様ですって。
別の委員が、それは景観的には果たして?ではと発言。
いっぱい勉強になります。
しかし審議委員会は審議だけですし、影響力だって果たしてどれだけ?
 
 通りかかって予期せずに、蛇の崎橋から、
鳥海山が鮮やかに見えた時は、感激とともに、
あの家とアレとアレの最低3つは、邪魔で迷惑千万、
即刻移転させて美しい景観を残したい‥、
眺めながら、いつしか気分は景観を大事にする専制君主になっています。

by ellwangen | 2007-07-05 20:40