富士山   ④

 皆は剣ヶ峰までの御鉢巡りに向かい、
私はザックの番をしながら、まったり過ごしました。
頂上にも食堂があり、
うどん、おでん等を食べていたら、
屈強そうな男性たち10人位が、入ってきて注文していました。
山シャツの刺繍を見れば、「矢島山岳会」
秋田の矢島?そうだよ、との事。
15人で来たそうです。
山頂で、県人会ができるとは嬉しい限りでした。
登る道中に、どこから?と聞かれて「秋田です」
と言うと、「金農素晴らしかったですね、日本中応援していたと
思いますよ」と声をかけてもらいましたよ、と
話しましたら「俺たちもそうだった」そうです。

 12時半、下山開始。
単調なジグザグの繰り返し。
キャタピラ車が落石を砕いたり、押しつぶしたりしています。
道幅はその車が交差できるほど、かなり広いです。
飽きてきて油断していると、ズルッと足をすくわれます。
5合目に5時に到着。
今晩の宿は河口湖畔、温泉付きの農家民宿です。

 一回は登りたい山でしたから、落ち着きました。
今はまだ、また行きたいとの元気は湧いてきません。


# by ellwangen | 2018-09-03 08:51 | 山のあれこれ | Comments(0)

富士山  (3)

 靴を脱ぐなり、山小屋の決まりの説明を受け、
カレーライスの夕食。
そのあとは、しばしの談笑や
ザックの整理をしたいところですが、
荷物と靴を持ち、蚕棚式の寝室に強制的に
押しやられる感じ。1畳に2人はまあ普通ですが
布団の中でヘッドランプを付けて、スマホで
明日の天気の確認等など。
7合目では、一番収容人数の少ない宿だから、
ゆったり過ごせるのでは?と期待していたのですが……。

 11時半には、「日の出を見る方は起床してくださ~~い」
とスタッフの大号令。
親切でしょうが、関係ない人には大迷惑。
子供ではあるまいし、自分たちで起床すべきでは?

 私達は朝3時15分頃に起床。
お弁当をもらい(宿で食べてから行く予定でしたが、
禁止との事)
それを背負い、3時50分に出発。
ところがわたしのヘッドランプが点灯しないのです。
お布団の中で、つけっぱなしで寝ていたらしく、
一生一度の大舞台で、なんという事か。
前後の人の明かりを頼りに、ごつい岩を登りました。
気温は6度位、夏のグローブでは指先が痛くなり、
かじかんで来たので、その上に冬用を重ねました。
襟を立てても、後ろの首筋が空気に当たるらしく、
かき氷を食べた時のように、頭がキンキン。
慌ててウインドウブレーカーの、
帽子をかぶりました。
ニットの目だし帽の人が結構いましたから、
慣れた方達でしょう。

 足首も冷えを感じましたので、
スパッツ着用。
本来は山小屋で準備する作業ですが、
ここでは、そんな余裕も場所もありませんでした。
玄関前の部屋はスタッフが布団を敷いて、寝ていましたし、
泥棒のように、ソロリソロリ。

全くどっちが客か分からない。

 ここは私の様に、モタモタしている人には勧められません。

 みんな元気に、頂上に着いたのが11時過ぎ頃。
 
 続く




# by ellwangen | 2018-08-31 16:25 | 山のあれこれ | Comments(0)